三河サボテン園 来園歓迎 090-1749-6817
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MIKAWA Cactus Garden
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消毒

 サボテンも草花や樹木と同じ様に病気にかかり害虫に犯されます。
 今回は、この対処方法と農薬の使用法です。
 

 1.病気の種類と対処法

病 名
生 態
症 状
対 処 法
農 薬
灰色カビ病 カビ(糸状菌)でこの病気はすべての植物が感染する。気温がやや低く、湿度の高い雨が多くて日照りが不足しがちな時期(春先〜梅雨、秋口〜冬初め)に発生する。 球体が溶けるように腐り進行すると灰色のカビに覆われる。発芽から1年以内の実生苗で多く発生する。進行が早いため1鉢全部が腐敗することがある。 発病してから殺菌剤を散布しても効果はあまり無い。除き、風通しの良い場所に移動させ水を切ると腐敗が止まることもある。 ベンレート
ダイセン類
ダコニール
斑点性病気
(黒星病
=黒斑病
=炭疽病
=斑点病
=疫病等)
カビ(糸状菌)による。比較的温度が高く雨が続く梅雨時に被害が目立つ。風などで運ばれた胞子が付着して、そこで適度な水分に触れるとカビが活動を開始する。 肌の表面に褐色の斑点が付き、これが大きく成って組織内に進入する。入り口付近で雨がかかる苗が罹りやすい。 殺菌剤の散布でおおかた治まるが斑点はそのまま残る。風通しを良くし乾きやすい環境をつくる。 ベンレート
ダイセン類
ダコニール
スス病 カイガラムシなどの排泄物を栄養にして繁殖する。 肌の表面が黒いススの様なもので覆われる。 吸汁性害虫の駆除が大切。 ダイセン類
ウイルス病
(バイラス)
ウイルスが原因。汁を吸う害虫、根を整理したハサミ、接木のナイフの使い回し等によって感染する。ただし、空気感染は無い。 肌に濃淡のまだら模様ができモザイク状に見える。株が萎縮、黄化、斑点など様々な症状が全身に現れる。 治療方法はない。発病した苗は早めに処分する。害虫を駆除し、ハサミやナイフは熱処理若しくは第三リン酸ナトリユウムの飽和液で消毒する。 無し
生理病 水分が多すぎたり、肥料のやり過ぎで起こる病害。 根に赤い筋が入る赤腐れ、根元が黒く変色する黒腐れなど。 用土、潅水など管理上の問題。清潔な用土を作り、低温での多湿を避ける。 無し


※殺菌剤は予防を主目的としており。病気が発生してから散布しても効果は薄い。
 


 2.害虫の種類と対処方法
害 虫 名
生 態
症 状
対 処 法
農 薬
カイガラムシ
(ワタムシ=コナカイガラムシ)
吸汁性害虫の代表。 ワタムシ=コナカイガラムシは軟らかい成長点付近の汁を吸って生育する灰色の虫で刺の先にも付く。
400種以上いる中で大別すると固着するタイプと動き回るタイプがいる。
殻を被ったりロウ物質で覆われているため退治が難しい。ただし繁殖力は弱い。
吸汁されるため生育が悪くなり、 排泄物によってスス病が繁殖する。
環境の悪い所に長時間置いておいたり植替えをしていない弱った苗に発生しやすい。
また、柱、団扇に着きやすい。
見つけ次第歯ブラシなどでこすり落とすか、薬剤を施す。
散布する薬剤は幼虫にはよく効くが成虫には効果がない。
浸透移行性農薬のダイシストン粒剤は効果大。
ダイシストン粒剤
アルバリン粒剤
ハダニ
(誤称
アカダニ)
クモ類に属する吸汁性害虫、繁殖力も旺盛で糸も張る。
小さい虫だがよく見ると動き回っているのが見える。赤い色をしたダニはアカダニと呼ばれているが殆どは黒色、 春から秋の高温感想を好む。
成長点付近に寄生して汁を吸い、 吸われた跡は葉緑素が抜け針で刺したような跡が残る。
数が多くなると一面に茶色に変色しこの時点で気ずく事が多い。ロホホラ、コリファンタ属に被害が多い。
水にすこぶる弱い。
高温・乾燥状態で発生する。潅水によって湿度を保てば発生は抑えられる。
ダイシストン粒剤
殺ダニ専用剤
根ダニ
(ネジラミ)
根元に生息する吸汁性害虫。
洋梨型の2〜4mmの白い虫。ハダニの仲間。
根に寄生して養分を吸い取る。
生育が悪いため堀上げると根に白い綿がくっついたようになっている。
水にすこぶる弱い。
高温・乾燥状態で発生する。潅水によって湿度を保てば発生は抑えられる。
ダイシストン粒剤
殺ダニ専用剤
センチュウ
(ネマトーダ)
土壌中で生息する非常に小さな虫。
根に寄生して細胞をコブのように肥大させて養分を吸収しながら繁殖する。
生育が悪いため堀上げてみると根にコブが出来ている。
地植えの株には発生するが鉢植えではよほど汚い用土でなければまず無い。
患部を切り捨てる。
土壌消毒が有効だがガス消毒となるため、取り扱いは要注意。庭にマリーゴールドを1本植えておくと予防になる。
ダイシストン粒剤
ボルテージ粒剤
ナメクジ 夜行性。湿気の多いところに生息。 柔らかい部分の食害 見つけ次第捕殺。 専用薬剤
ヨトウムシ 夜行性。ガの幼虫。 甚大な食害 見つけ次第捕殺。 ランネート等
アリ アブラムシと共生するため害虫? 蜜を採りに集まり鉢の中に巣を作る。種を持ち去る。 専用薬剤による駆除。 専用薬剤

※参考文献 住化タケダ園芸株式会社 「病害虫ナビ」


 特記事項


1、農薬は必ず規定倍率を守ること。
  高濃度の場合、サボテンに焼け、成長停止、枯れ死等の障害が起こる。(体験より)
2、ダイシストン粒剤はサボテンの害虫に対して万能です。
  施し方は
    @5〜7月に1〜2回
    Aスプーンで鉢の上に少量置くだけで後は潅水により殺虫成分がサボテンの中に取り込まれる
    B薬効は1ヶ月間 C購入は農協(印鑑が必要)で3Kg約1000円です。
  注意することは
    @手で触らないこと
    A風下から施し数日は温室に入らないようにする
    B根が動いている状態で施すこと
  よく植替え時に用土に混ぜる方がいますが、農薬に触れる時間が長くなり危険です。
  また根が動くまでの時間がロスとなるので、根が張ってから鉢の上に置く方法が良いと思います。
3、殺菌剤のダコニールは万能のように言われているが、界面活性剤(膜を張る)のため実生床・実生苗
  には不向きで、発芽しても根が土の中に入って行かない状態が起こり生長も悪く成ります。
  (体験より)
4、早期発見、早期駆除が長く丈夫に育てるコツです。

5、基本的に健康な苗は病害虫が付き難いものですので、農薬に頼ることなく堅作りに努め、温室内の
  環境を清潔に保つことが一番大事かと思います。




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